容器包装ようきほうそうリサイクル法ほうが平成へいせい9年に施⾏しこうされたことに伴ともない、平成へいせい10年ねんに東区中沼なかぬまと南区真駒内まこまないの2ヶ所に建設けんせつしました。びん・缶・ペットボトルの収集しゅうしゅう・選別区域せんべつくいきは北と南に分かれており、北は中沼資源選別なかぬましげんせんべつセンター、南は駒岡資源選別こまおかしげんせんべつセンターに集められ、選別せんべつを行います。
札幌市さっぽろしにおいては、「びん・⽸・ペットボトル」の3種類しゅるいをまとめて排出はいしゅつする混合収集こんごうしゅうしゅう⽅式を取っています。
これから「中沼資源選別なかぬましげんせんべつセンター」の実際じっさいの選別⼯程せんべつこうていを⾒ていきましょう。

⼯場の⼊⼝にある電光掲⽰板けいじばんの指⽰に従したがい、指定された貯留ちょりゅうヤードに資源しげんごみを降おろします。

貯留ちょりゅうヤードに堆積たいせきされた資源しげんごみは、ホイールローダで受⼊ホッパへ投⼊されます。受⼊コンベヤから供給きょうきゅうコンベヤへ乗り継ついで、⼯場の最上部さいじょうぶまで運ばれます。

不適物ふてきぶつが取り除のぞかれた「びん・⽸・ペットボトル」は、まず磁選機じせんきの磁⽯じしゃくの⼒でスチール⽸を選別せんべつします。

磁選機じせんきの後は、振動しんどうさせながら搬送はんそうすることで、⼟砂どしゃや割われたびんなどの細かい不適物ふてきぶつを分別ぶんべつします。また、分別ぶんべつされた不適物ふてきぶつは不燃物ふねんぶつバンカへ集められ、埋⽴うめたて処分しょぶんされます。

⾵⼒選別機せんべつきで軽いものとして⾶ばされたアルミ⽸とペットボトルは、アルミ選別機せんべつきに運ばれてアルミ⽸を選別せんべつします。アルミ選別機せんべつきは、コンベヤの先端せんたんに内蔵ないぞうされている磁石じしゃくを高速回転させると、磁界じかいがＮ極きょくＳ極きょくとめまぐるしく入れ替かわり強力な回転磁界じかいが発生します。ここをアルミニウムが通過つうかすると渦電流うずでんりゅうが発生し、この渦電流うずでんりゅうと磁界相互じかいそうご作用により前方にはね飛とばすことができるのです。電気の通らないペットボトルはそのまま下に落下します。

アルミ選別機せんべつきを通った後はペットボトルを⼿選別てせんべつします。各かくラインに付つき5名の作業員が、リサイクルが可能かのうなペットボトルをシュートへ投⼊します。その数量すうりょうは中沼なかぬま資源しげん選別せんべつセンター全体で1⽇に70万個こにもなります。そのうち、約やく4割わりのキャップが付ついたままで、取外す作業が⼤きな負担ふたんになっています。

⾵⼒選別機せんべつきで、重く⾶ばされずに落下したびん類るいは、びん⼿選別てせんべつコンベヤへ運ばれます。各かくラインに付つき5名の作業員が、⽩⾊・茶⾊・その他の⾊の3種類しゅるいに⼿選別てせんべつを⾏います。キャップが付ついたままのびんが多く、取外す作業が⼤きな負担ふたんになっています。

ペット⼿選別てせんべつコンベヤとびん⼿選別てせんべつコンベヤで、汚れているペットボトルなどのリサイクルできないごみは、可燃物かねんぶつ残ざんさとしてバンカに集められます。集積しゅうせきされる可燃物かねんぶつは、1⽇に6〜7t（トン）、年間で1,700t（トン）程度ていどになります。集積しゅうせきされた可燃物かねんぶつは清掃せいそう⼯場で焼却しょうきゃく処分しょぶんされます。